Buddy Holly was in England as solid as Elvis. (Keith Richards)

ミックとキースの共通のヒーローはバディー・ホリー。
キースは言う。「ミックは1958年にバディーのライヴを見に行った程だ。ミックは俺と出会う前に、バディー・ホリーのコピーバンドをしていた。バディーはエルヴィスと並ぶ大スターだった。 エルヴィス派は革ジャンを着ていた、そしてバディー派は、ミックみたいな格好をしていた(笑)。」

ミックは言う。「イギリス人にとってバディーは巨大なインスピレーションだった。彼はソングライターでもあった。エルビスはただのシンガーだった。バディーの曲は、ソングライティングのレッスンに使える様な、素晴らしい曲ばかりだった。基本コードに基づいた、美しいメロディー、そして絶妙なテンポチェンジ、全てを学ぶ事ができる。”You could learn from Buddy Holly how to write songs, the way he put them together. He was a beautiful writer.”

Mick’s got Henry Morgan’s treasure, the real shit. Before he started the Stones. he did a dance (band) around there doing Buddy Holly and Eddie Cochran.
Mick had seen Buddy Holly play at the Woolwich Granada. It’s one of the reasons I cottoned to him. and because he had far more contact than me, because this man’s got some shit! He was studying at the London School of Economics, meeting a wider range of people, I just used to read the magazines, like New Musical Express:”Eddie Cochran appearing with Buddy Holly.” Wow, when I grow up I’ll get a ticket. Of course they all croaked before then.
In 1980, I paid a visit to the remaining Crickets in Nashville. Went to see Jerry Allison, alias Jivin’ Ivan, the drummer, the one who actually married Peggy Sue (though it didn’t last long), at his place what he calls White Trash Ranch outside of Nashville in Dickson, Tennessee. Don Everly was around on that trip, and to play WITH him, sitting around..these were the cats I was listening to on the goddamn radio twenty years ago.

Country area is that’s been the other side of it to me; there’s been blues and there’s been country music. And let’s face it, those are the two vital ingredients of rock and roll.

“And through jazz, I knew quite a lot about black music.” Keith Richards

ストーンズのメンバー、とりわけキースとミックに関して言えるのは、二人とも非常に自分たちの実力に自信がある、というところだ。

黒人音楽=母と祖父のジャズを通してキースは沢山のジャズ曲を知っている。だから黒人音楽に関しては詳しいのだ、と言う。

歌唱力=ミックはこう言う「私は生まれつきの歌手なんだ。子供の頃からいつも歌っていたし、とにかく歌う事が好きだった。コーラスグループで歌うのが好きな子もいれば、人前で格好つけるために歌う子もいたが、私はどちらにも当てはまったし、更には家で一人でラジオ(BBCとルクセンバーグ放送局)とかTVとか映画に合わせても歌ってた。

カントリー&ウェスタン=キースの母はこう思い出す「キースは、まるでジョニー・キャッシュのように美しく演奏してたわ。何時間も何時間もずーっとカントリー&ウェスタンを聴き続けてて、それをそっくりになるまで練習して、台所まで来て私に演奏してみせてたわ。」
キースはこう語る「カントリーをラジオでたくさん聴いてた。だから僕はカントリーで育ってる。当時よくエアプレイされてたのはGeorge Jones, Ernest Tubb, Jimmie Rodgers, Hank Williams。なんの違和感も無い。自分にとって自然と湧き出て来るものなんだ。ほら、あれらのメロディーって元々は発祥地がイギリス、ウェイルズ、スコットランドとアイルランドだからね。」
ミックはこう語る「I’m very country-influenced, from quite young. Merle Haggard, Johnny Cash, George Jones,などなど。私はブルース以前にカントリーを聴いてきた。ほら、だって Jim Reeves. Everly Brothersなどのポップ系も実はカントリー・ミュージシャンなんだ。イギリスでは彼らが最大スターだったからね。だから私たちイギリス人にとってカントリーというのは非常に身近な音楽なんだよ。イギリスではレコード、ラジオだけじゃなくてTVでもカントリーはよく流れた。私はあらゆるアクセントが喋れる。そしてそれらを曲によって使い分けている。私の歌さえ聴けばカントリーの影響は、言わなくてもじゅうぶんにわかるはずだ。」
I played the George Jones, Hoagy Carmichael, Fats Domino songs and Merle Haggard.

ローリング・ストーンズのオリジナル・メンバーたち

結成当初のストーンズのメンバー= Bill Wyman (10/24, 1936), Ian Stewart (7/18, 1938), Charlie Watts (6/2, 1941), Brian Jones (2/28, 1942), Mick Jagger(7/26, 1943), Keith Richards (12/18, 1943).

音楽的初体験
ビル・ワイマンは子供の頃からピアノを習い、ラジオでグレン・ミラー・オーケストラとフランク・シナトラを聴いていた。のちにブルースとカントリーとロックンロールとソウルを聴く様になった。彼の一番好きなシンガー(!)は、ボブ・ディラン。彼はディランのことを「最高の白人ブルースシンガー」だと言った。
ブライアンの母はピアノの先生だった。父は教会のオルガニスト兼指揮者。ブライアンの最初に聴いた音楽はクラシック。Cannonball Adderleyを聴いてジャズが好きでサックスを始め、のちにクラリネットにうつったが、エルモア・ジェームズとロバート・ジョンソンに目覚め、ギターを弾きながら欧州をバスキングしてた。
チャーリー・ワッツは、もっぱらアメリカの音楽なら何でも聴いていた。Gerry Mulligan”Walkin’ Shoes”(Chico Hamilton, brushes)を聴いたのがきっかけで、ドラムを始めた。好きなドラマーはカウント・ベーシーのフィリー・ジョーンズ。
キース・リチャーズは,母親の影響でビリー・ホリデイ、ルイ・アームストロングとデューク・エリングトンを聴いてたが、ジャズギタリストだった母親側の祖父を通じてギターを始め、ラジオでプレスリーを聴いたのがキッカケでSun Recordsのものを聞きあさる。彼の初のアイドルはスコッティー・ムーア。彼の最初のバンドはジョニーキャッシュのコピーバンドだった。かなりのチャック・ベリーのオタクでもあって、彼のリフは全て完コピした、とのことである。ジャズ、レゲエ、ソウル、ブルースにも詳しい。
ミック・ジャガーは教会でゴスペルを歌ってた。リトル・リチャードを聴いてリズム&ブルースに目覚めた。マーキーズクラブでアレクシズコーナーバンドに誘われ、ブルースハープを吹くようになった。ハーモニカ奏者として過小評価されているが、ウィリーネルソンのハープ奏者ミッキー・ラファエルが最も影響受けたハーモニカ奏者はポール・バターフィールドとミック・ジャガーらしい。